京都の店舗ブランディング・空間デザイン フィフティ・フィフティ

ホーム » 独立開業 » 京都で飲食店を開業するなら知っておきたい大事なポイント3選

京都で飲食店を開業するなら知っておきたい大事なポイント3選

歴史的な建造物や寺院など、海外からの観光客も多く人気のある京都。
2022年には、6,668万人(2018年比90%)、京都市を除く府域では 2,307 万人(2021年比134%、2018年比111%)となっています。また、コロナ後の渡航観光客数も徐々に回復をしており、宿泊数の50~60%が海外観光客となる月もあり、2019年以来50%を超える水準となっているようです。

そんな伝統や風情が感じられる京都ですが、厚生労働省の2015年度の調査によると、京都の飲食店を含む開業率は4.7%で、全国で19位となっており、廃業率は4.6%でした。
飲食業の廃業率は、2022年中小企業庁の調査によると5.6%(宿泊業も含む)で、すべての業種の中で最も廃業率の高い業界であることが現実です。
一方、開業率でも飲食業は17.0%と業種別でも圧倒的に高く、入れ替わりが活発な業界といえます。

飲食店は誰でも比較的簡単に開業することができる反面、生存率は非常に低く、開業から2年以内に約50%が閉店、さらに開業3年では約70%が廃業し、10年後も営業している飲食店は約10%程度といわれています。

そのため、京都で飲食店を開業する場合は、特に以下のポイントに注意する必要があります。

目次

立地選び

京都は歴史的な建造物や寺院が多く、その周辺には保護区域が設定されています。そのため、新しい店舗を建てることが難しい場合や、観光客が多いエリアでは賃料が高くなる傾向があります。一方で、観光客が少ないエリアでは集客が困難になる可能性があるため、店舗のコンセプトやターゲット層に合った立地を選ぶことが重要になります。

ただし、立地によっては観光客や学生、ビジネスマンなど多様な人々が集まる街でもあり、飲食店の需要も非常に高いため、以下のポイントを押さえ、失敗しない立地選びをしていきましょう。

1.ターゲット層とマッチするか

店舗のコンセプトやメニュー、価格帯などに合ったターゲット層を明確にしましょう。例えば、若者向けのカジュアルなカフェを開くなら、学校やオフィス、商業施設などが近くにある場所が良いでしょう。

一方、高級な和食店を開くなら、ホテルや観光スポット、歴史的な建物などが近くにある場所が良いです。ターゲット層とマッチする場所を選ぶことで、集客力やリピート率を高めることができます。

2.アクセスしやすいか

お客さんが来やすい場所を選ぶことも重要です。
交通機関や駐車場の利便性はもちろんですが、周辺環境や看板の目立ち具合なども考慮しましょう。

例えば、駅から遠い場所にあるお店は、駅前にあるお店よりも来客数が少なくなります。また、裏通りやビルの奥にあるお店は、通り沿いやビルの入り口にある店よりも見つけにくくなります。アクセスしやすい場所を選ぶことで、知名度や口コミ効果を高めることができます。

3.競合店との差別化ができるか

同じエリアに同じジャンルの飲食店が多い場合は、自分の店が他の店とどう違うかを明確にしましょう。例えば、オリジナルのメニューやサービス、インテリアや雰囲気などを工夫することで、お客さんに印象付けることができます。

また、季節やイベントに合わせたキャンペーンやコラボレーションなどを行うことで、話題性や集客力を高めることができるため、競合店との差別化ができ、独自性やブランド力を高めることができます。

以上が京都で飲食店を開業する上での立地選びのポイントです。京都は魅力的な街ですが、それだけに飲食店の成功は簡単ではありません。立地選びは開業前にしっかりと検討する必要があります。自分のお店に合った最適な場所を見つけて、京都で飲食店を開業してみましょう。

もし、京都市中心部で店舗開業を考えているのなら、中心部に隣接する左京区と右京区がオススメです。

オススメしたい左京区右京区

左京区には銀閣寺、下鴨神社。右京区には渡月橋や竹林で有名な嵐山があり、どちらも必ず訪れたい人気観光スポットです。

左京区には、京都大学や下鴨神社の最寄り駅である出町柳をはじめに、神宮丸太町や、銀閣寺、散策ができる哲学の道あります。このエリアは、飲食店激戦区となっており、フレンチ、ビーガン料理、大衆食堂などバリエーションも豊富で、関西有数のラーメン激戦区とも言われています。

一方で右京区は、住宅が多く、大型ショッピングモールもあるため、居住エリアとして人気です。
通勤に便利なエリアのため、街歩きをする人が立ち寄りやすいカフェを兼ね備えた店舗が多く、隠れ家的な店舗も多く営業しています。

中京区に比べると左京区右京区ともに賃料も安いため店舗開業がしやすいと言えます。
中京区20,258円
左京区9,967円
右京区14,510円
※飲食店ドットコム2023年調べ引用

京都で開業を考えているなら、左京区右京区がコスト的にもオススメですね。

▶店舗開業するための詳細はこちらの記事にまとめています

京都の文化や伝統に配慮する

京都は日本の文化や伝統を大切にする街であるため、京都で飲食店を開業する場合は、以下のポイントを考えながら店舗開業をしましょう。

1.建築様式に合わせる

京都には、町屋や京町家と呼ばれる伝統的な建築様式が多く見られます。
これらの建物は、木造で格子窓や瓦屋根などの特徴的なデザインを持っているため、京都で飲食店を開業する場合は、これらの建築様式に合わせて店舗の外観や内装を作ることが望ましいです。

例えば、町屋を改装してカフェやレストランにする場合は、格子窓や瓦屋根を残したり、木材や和紙などの素材を使うことで景観の調和ができます。また、建物の歴史や背景についても調べておくと、お客様に対してストーリーを伝えることができます。

2.地元の食材や料理を取り入れる

京都は、京野菜や豆腐などを使った、京料理と呼ばれる精巧な料理など、多彩な食文化を持っています。京都で飲食店を開業する場合は、地元の食材や料理を取り入れることがおすすめです。

例えば、季節の野菜を使ったサラダやスープ、豆腐や湯葉などの豆製品を使ったメイン料理、抹茶やほうじ茶などの茶葉を使ったデザートなどが考えられます。また、京都には伝統的な和菓子やパンなどのお土産も豊富にあります。これらの商品を店舗で販売したり、提供したりすることも可能です。

3.おもてなしの心を大切にする

京都は、日本の文化や伝統を代表する都市として、国内外から多くの観光客が訪れます。そのため、京都で飲食店を開業する場合は、おもてなしの心を大切にすることが重要です。

例えば、お客様に笑顔で挨拶したり、丁寧な言葉遣いや態度で接したり、注文や要望に応えたりすることが基本です。また、お客様の好みやニーズに合わせてメニューやサービスを提案したり、地元の情報やおすすめスポットなどを教えたりすることも効果的です。

差別化を図る

京都は飲食店の激戦区と言われており、多種多様な店が存在しています。そのため、京都で飲食店を開業する場合は、他の店との差別化を図るポイントとして以下を参考にしてください。

差別化を図る方法としては、オリジナルのメニューやコンセプトを作ることや、地元の食材や特産品を活用すること、SNSや口コミなどで効果的に宣伝することが重要になります。

 

1.京都の伝統や文化を大切にする

京都の伝統や文化をメニューやサービスとして提供することが重要です。

例えば、京都の郷土料理や季節の食材を使った料理、茶道や花見などのイベントを企画したり、着物や和装に対応した店内や接客などが考えられます。これらは京都に来た観光客にとって魅力的であり、地元の人にとっても懐かしさや誇りを感じさせるものです。

2.SNSを利用する

京都の歴史や風景に関連したロケーションや雰囲気を演出することも効果的です。

例えば、古い町家や寺院を改装した店舗、川沿いや山裾などの自然豊かな場所、神社や仏閣などの名所の近くなどが考えられます。これらは京都の雰囲気を味わえるだけでなく、インスタ映えする写真も撮れるため、SNSなどで口コミが広がりやすいです。

▶SNSやWebを使った集客についてはこちらの記事がオススメです

3.ニーズに応える

京都の人々の嗜好やニーズに応えることも大切です。例えば、京都はお茶やお菓子の文化が発達しているため、それらに特化したカフェやスイーツ店が人気です。また、京都は学生や若者が多いため、安くてボリュームのある定食屋や居酒屋、カジュアルなバルやダイニングバーなどの需要があります。

さらに、京都は外国人観光客も多いため、英語や中国語などの外国語対応ができる店舗やハラール対応などの異文化への配慮も必要です。

※ハラール対応とは
宗教上の戒律があるイスラム教徒向けの食事やサービス提供のことを指します。 これから世界の4人に1人がイスラム教徒になると言われている今、インバウンド強化には「ハラール対応」が鍵となってきます。

以上、京都で飲食店を開業する上で差別化を図るポイントを紹介しました。京都は魅力的な街ですが、それだけに競争も厳しいです。自分の店の特徴や強みを明確にし、ターゲット層に合わせた戦略を立てることが成功へのカギです。

弊社では、立地選びから店内設備の確認、SNSを利用した集客などのサポートも行っております。
是非、お気軽にご相談ください。

お問い合わせフォーム

店舗デザイン・店舗ブランディングの
お悩みやご相談は随時受付中です