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美容室開業するなら抑えておきたいポイント!設計からブランディングまでトータルサポートいたします

京都を拠点に、店舗ブランディング・空間デザインから設計施工までを手掛ける50-50です。

中でも美容室・飲食店開業サポートを強みとしており、融資の相談などトータルサポートできるのも当社の魅力の一つです。

今回は、美容室開業するために抑えておきたいポイントについてお話します。

目次

物件探しのポイント

美容室を開業する際には、立地選びが重要な要素となり、以下のようなポイントを考慮する必要があります。

  • 顧客層とターゲット層のマッチング
  • 競合店との差別化
  • 交通アクセスと駐車場の確保
  • 賃料や契約条件
  • 周辺環境と将来性

これらのポイントをもとに、自分の美容室のコンセプトやビジョンに合った立地を探すことが、開業成功のカギとなります。

マーケティング会社が提供する商圏情報の判断データだけを鵜呑みにするのではなく、自身が考える経営スタイルで店舗経営が成り立つのか?を考える視点が重要です。

不動産会社や専門家に相談することで有益な情報を得る方法もありますが、自身で市場調査や現地調査を行うことでより明確に経営のイメージがしやすくなります。

実際に足を運び調査をすることで、競合の分析ができ人の流れがわかるなど集客に必要な情報を集めることにも役立ちます。

▶独立開業・店舗開業するための物件と場所の選び方について

美容室開業3つの立地特性

立地選びは、3つの立地特性に分けられます。

  1. 駅前立地

駅前立地は、人通りが多く、アクセスが良いというメリットがあります。

また、駅周辺には商業施設やオフィスビルなどが集まっており、様々なニーズに対応できます。一方で、家賃や光熱費などの経費が高くなることや、競合店が多いことがデメリットです。

個人開業よりも、多くのスタッフで効率よく稼働させるビジネスモデルが多く、駅前立地で成功するためには、差別化や集客力の強化が必要となります。

2.商店街立地

店街立地は、地域密着型の美容室に向いています。

商店街には、近隣住民や常連客が多く訪れるため、信頼関係や口コミで集客できるというメリットがあり、家賃や経費も比較的安く抑えられます。

しかし、商店街の活性度や人口動態に左右されることや、新規客の獲得が難しいことがデメリットとして挙げられ、小規模サロンが乱立するような激戦地帯になる傾向があるため、近隣と被らない店舗コンセプトの訴求が必須となります。

商店街立地で成功するためには、リピート率の向上や新規客の誘致が必要です。

3.郊外立地

郊外立地は、車で来店する客層に向いています。郊外立地のメリットは、駐車場を確保しやすいことや、広いスペースを利用できるなど、家賃や経費も安く抑えることができます。

しかし、人通りが少ないことで基本的に『営業不適立地』と考えられ、公共交通機関でのアクセスが悪いことがデメリットとして挙げられます。

郊外立地で成功するためには、車で来店する客層のニーズに応えるサービスやメニューの提供と、空間デザインによる差別化が必要になります。

ガス・電気・給排水設備の確認が必須

物件を選ぶにあたり注意したいのが、ガス・電気・給排水設備の問題です。
美容室の案件でよくあるのが、給水の元が13A(小さい口径)で、シャンプー台を2台以上使う際は水圧の関係で20A(大きい口径)にするか、水圧や湯量不足で悩んでいるオーナー様が多いです。

不動産屋はあくまで物件専門です。
内装や設備に関することは、専門業者かプロと一緒に確認することをオススメします。
実際に、どんなポイントに気を付けて確認すればいいのか見ていきましょう。

美容室に必要なガス容量

美容室に必要なガス容量は、以下の要素によって異なります。

  • 美容室の床面積
  • 美容室の利用時間
  • 美容室で使用するガス機器の種類と台数
  • 美容室で使用するガス機器の消費量と効率

一般的に

  • シャンプー台が1台=16号給湯器1台
  • シャンプー台2台=24号の給湯器1台
  • シャンプー台3台=32号給湯器1台
  • シャンプー台4台=24号給湯器2台

(あくまで最低値。他の水場との関係で台数を増やしたり将来的な増設予定も計画において考えた方が尚良しです。)

美容室に必要な電気容量

必要な電気容量は、使用する機器や設備の種類と数によって異なります。
以下に電流の計算方法と、設備に応じて必要な電流の合計について一例を記載いたします。

  1. 使用する機器や設備の消費電力(W)を調べる。
  2. 消費電力(W)を電圧で割り、電流(A)に換算する
  3. 同時に使用する機器や設備の電気容量の合計を求める。
  4. 合計電流に余裕率(一般的には20%〜30%)をかける。

例えば、以下のような機器や設備を使用する美容室の場合、必要な電気容量はどのくらいでしょうか。
電気には100V(電灯)と200V(動力)があります。

▼100Vの場合

  • ドライヤー:1200W×4台(12A×4台=MAX:48A)
  • パーマ機:800W×2台(0.8A×2台=MAX:1.6A)
  • 照明:100W×20個(0.1A×20個=2A)※計画による
  • その他:500W(0.5A前後)

次に、同時に使用する機器や設備の電気容量の合計を求めます。

ここでは、シャンプー台とドライヤーとパーマ機とクーラーと照明とその他が同時に使用されると仮定します。
48A+1.6A+1A+0.5A=51.1A

最後に、合計電流に余裕率をかけます。(ここでは、余裕率を25%とします。)
必要な電気容量72.1A×1.25=63.8A

以上の計算から、この美容室に必要な電気容量は60A程度となります。

▼200Vの場合

  • エアコン 天井カセット 60㎡ 想定 4馬力 11.2kw 50A〜60A

ガスが使用できない店舗の場合は電気温水器を使用しなければならないため、さらに電力や動力が必要になる事があります。

事前に必要な電気容量を調べておくことで開業してからのトラブルを減らすことができ、不必要な出費を抑えることにも繋がります。

美容室は給排水設備の確認も忘れずに

美容室では、シャンプー台や洗面台など、水を使う場所が多くあります。

そのため、給水管が古くて錆びていたり、排水管が詰まっていたりすると、水漏れや水圧低下などのトラブルとなり美容室の運営に支障が出る可能性があります。

また、給排水設備の配置や数によっては、美容室のレイアウトや作業効率に影響を与える可能性もあるため
事前に以下のポイントについて確認することをオススメします。

  • 給排水設備の配置や数は適切か
  • 給排水設備の状態は良好か
  • 給排水設備の改修や増設は必要か
  • 給排水設備の管理やメンテナンスはどうするか

これらの項目を確認することで、美容室の給排水設備に関する問題を事前に防ぐことができます。また、給排水設備の確認には専門的な知識や技術が必要な場合があるためプロに相談することもおすすめです。

実際にあった事例をあげると、給水元を上げるか、加圧ポンプにするのか?の選択が必要な場面がありました。
物件オーナーとの交渉になりますが、元栓からやり替えるほうが将来的に建物の資産になるため、交渉を行い、工事費を支払う代わりに礼金を無くしてもらうパターンもあります。

以上の点からテナントの判断には様々な知識や経験が必要になるのでビジネスをされる方には本業に専念して頂きプロに全て任せる方がいいと思われます。

家主さんとの交渉も含め、設計から開業、開業に必要な集客ツールの設定など、50-50はトータルでサポートを行っております。

『どうしてもこの立地がいいけど…設備が大丈夫か不安。』
『交通機関から離れていて、閑静な住宅地だけど…周りに溶け込むようなファサードにしたい。』
『激戦地帯なので、空間デザインにこだわり差別化したい。』など、お客様のご要望に合わせてご提案いたします。

是非、最適なご提案をさせて頂き最後までお付き合いさせて下さい。