美容室・美容院を開業される美容師の多くが「美容室の内装はどうしたらオシャレになる?」と悩んでいます。
美容室にとって内装デザインは、お客様の印象や満足度に大きく影響する重要なポイントです。そこで本コラムでは、集客のできる美容室内装デザインの作り方をご紹介します。
目次
美容室・美容院の内装デザインを考える前に必要なこと
ターゲットとコンセプトを決める
美容室の内装デザインを考える前に、誰に(ターゲット)どんな価値を提供(コンセプト)するのかを具体的に決める必要があります。店舗完成後の変更は困難なため、ターゲットとコンセプトを事前に決定し、それに合わせたデザインを考えることで統一感が生まれます。
ターゲットとコンセプトが決まったら、ターゲットとコンセプトに合った内装デザインを考えていくとまとまりが出やすくなります。
例えば、子育て中の母親をターゲットにする場合、親子共に快適な空間が求められ、キッズスペースの設置やベビーカーの利用に配慮したデザインが必要となります。
加えてキッズスペースを設ける、ベビーカーでも入りやすいなどといった内装デザインが必要になりますので、「ナチュラル系」や「シンプル系」などがオススメです。
デザインを参考にしたい内装をピックアップする
デザインを0から考えるのはとても難しいものです。
近年では、SNSが発達しインターネット上に情報が豊富にあるため、InstagramやPinterestを使いイメージに近い美容室の内装を探すのもオススメです。
イメージに近い!と感じたものを保存し集めていくことで、デザインイメージが明確になっていきます。
また、美容室以外の内装を参考にすることもオススメです。
「ヴィンテージ系」「レトロ系」「アンティーク系」などの場合、喫茶店のデザイン要素を参考にすると雰囲気のある美容室になるでしょう。
美容室の内装をおしゃれにするためのポイント
美容室の内装を考える上で機能性・動線・設備の3つは絶対に外せないポイントです。
美容室特有の導線と機能性を考える
美容室には特有の作業があるため、内装デザインだけでなく、機能性と導線も重要です。入口から出口までのお客様の動線を考慮し、各作業スペースのレイアウトや配置を決定します。
また、清掃のしやすさなど、作業効率を高める工夫も必要です。お客様の出入りが激しくなる時期や時間帯では、いかに効率よく回せるかが重要なポイント。内装にこだわりすぎて、清掃がスムーズに行えない空間にしてしまうと、お客様を待たせてしまう可能性があります。待機時間が長いほどお客様に不快な思いをさせてしまうので、清掃のしやすさも要チェックです。
非日常感の演出
お客様が美容室にくる時の気分や感情などの心理はどうでしょうか?
「気分転換をしたい」「明るく元気になりたい」「落ち着いてリフレッシュしたい」「オシャレになった自分を見たい」など、日常とは違う“非日常”を感じに来られます。
高級感溢れる内装、ホテルのような内装、海外の建物のような色使いや、ラグジュアリーな内装デザイン空間など、日常では味わえないワクワク感を意識してブランディングしていきましょう。
空間デザインの統一
美容室のターゲットやコンセプトに合わせてデザインテーマを決めていきます。それに合わせて内装デザインを決めていきますが、壁、床、天井、照明、小物など、個々の要素が調和するよう、色合い、素材、質感を統一することが重要です。
カラフルな店舗デザインも可愛らしくておしゃれなのですが、一歩色選びを間違うとごちゃごちゃした印象になってしまいます。リラックスできず、落ち着かない空間にもなりかねないので、デザインや色の「統一感」を意識するようにしましょう。
トレンド・映えポイントを取り入れる
統一感のある非日常空間を演出しても、競合の美容室と差別化できなければ記憶には残りません。そのため内装の中にひとつ「映える」部分があると、話題性もおしゃれ度もアップします。
新規顧客やリピーターを獲得するためにも、訪れた人が思わず人に話したくなるような内装にすることが重要です。
今のトレンドはなにか?SNS映えする内装は?など、ピンタレストやインスタグラムといったSNSを活用するとスムーズに検索できます。
近年では、リール動画を活用した美容室が多く注目を集めています。施術後の仕上がりを撮影できるスペースや、写真に残したくなるデザインにするとオシャレな美容室として記憶され、新規顧客だけでなくリピート顧客も獲得しやすくなるでしょう。
居心地が良くおしゃれであることを大切にする
あなたがもし緊張しやすい人ならわかるはずです。
美容室が苦手で緊張している人や、初めてで不安な気持ちを抱えて来店する人もいます。
「美容室って、ちょっと入りづらい。」そんな声も聞いたこともあるでしょう。
そういったお客様のネガティブな気持ちをほぐせるような、配慮が欠かせません。
施術内容によっては、お客様は何時間も美容室で過ごすこともあるため、個室風にして安心感を持たせたり、隣との感覚がひろくゆったりとしているなどの工夫で「また来たい。」と思ってもらえるような『お客様目線』の内装デザインを考えることが大切です。
50/50のこれまでの美容室の内装実績
美容室SALONS 守口店
こちらの美容室は、鉄骨を生かした無骨でモダンなデザインになっています。元々スケルトンの物件で鉄骨が見えている状態だったため、あえてその状態を生かしたスタイリッシュなデザインが魅力的です。
シンプルだからこそ飽きのこないデザインを心がけて、長く使えるお店をイメージしています。
美容室Vale
こちらの美容室は、躯体を生かしたシンプルなデザインになっています。躯体を生かすことで、広々とした空間を実現できているのもポイントです。既存のコンクリートを生かすためには、どうすれば良いかを考え、あえて天井や壁のコンクリートをそのまま使用することにしました。
コンクリート以外の部分はシンプルに単色を選んだことで、シンプルながらもおしゃれでまとまりのあるデザインになっています。
美容室の内装工事におけるポイント
美容室の内装に強い会社を選ぶ
各内装会社には得意分野があるため、美容室デザインを得意としている業者を選ぶことをおすすめします。美容室の施工経験がない会社を起用すると、デザイン性や機能性のどちらかが不十分になる可能性があります。専門業者なら、美しさと実用性を両立した内装を実現できるでしょう。
複数業者から見積もりを提示してもらう
内装工事の際は、同じ条件で複数の会社から見積もりを取得しましょう。複数の会社の見積もりをもらうことで、費用の相場が把握できます。
また、各社の強みや得意分野を理解できます。担当者との相性も確認できるため、少なくとも3社の会社を比較検討しましょう。
余裕のある工事計画
工期が短いと費用が高くなることがあるため、十分な時間を確保した計画を立てましょう。急ぐと完成度が下がったり、問題が生じた際に開業に影響を及ぼす可能性があります。ゆとりを持ったスケジュールを組みましょう。
内装イメージを具体的に伝える
自分が思い描く内装のイメージを、業者にしっかりと伝えることが大切です。具体的なコンセプトや譲れない点を明確にすることで、理想に近づけられるでしょう。
しっかりイメージが伝われば、予算に応じた材料の提案や最適なデザインの提案など、柔軟な対応が期待できます。言葉だけではなく、参考になるイラストや画像があるのであれば、事前に準備しておくと良いでしょう。
機器設置スペースの考慮
美容室にはワゴンやボイラーなど、特別な機器があります。大型の機器を設置する際は、専用のスペースが必要です。
デザイン性や機能性を重視するあまり、これらの機器の配置場所を忘れないよう注意しましょう。
内装工事は美容室の印象を左右する重要な要素です。専門知識を持つ業者と協力し、慎重に計画を立てることで、魅力的で機能的な空間を作り出せるでしょう。予算と時間に余裕を持ち、理想の美容室を実現してください。
美容室の内装テーマ
美容室のオシャレな内装デザインについて、テーマごとに事例を紹介します。より統一感のある内装に仕上げることが期待できるため、あなたのコンセプトに合う事例をぜひ見つけてください。
美容室経営を成功させるためには内装デザインイメージを明確にすることが大切です。
費用との兼ね合いも考えつつ、自分のイメージに合った内装を作っていきましょう。
長く愛される美容室経営をするためも、焦らずじっくりと向き合うことが大切です。
50/50では、内装デザインだけでなく『融資』・『空間デザイン』・『施工』まで一貫したサービスをご提供し、お客様の手間とコストを削減しております。
予算に合った最適なデザインと施工ルートを厳選し、お客様に満足いただける空間をお届けしますので、お気軽にご相談ください。